フライパンや鍋でサッと素材を焼いてからワインを投入し水で煮込んだ料理はフランスの家庭料理ですが、生クリームを使って白く仕上げた料理の事をフリカッセと言って区別します。生クリームが入るとそれだけで濃厚で旨味たっぷりですから、ここに太めのパスタなどを添えれば日本人ならそれだけでお腹いっぱいになってしまいます。適度に濃度がつく料理なので、嚥下もしやすくむせやすい方にも安心ですし、柔らかい材料を選べば歯の悪い方でも食べやすい料理になります。
鶏むね肉のフリカッセ カレー風味
材料 : 1人分
調理時間目安 : 20分
レシピ
鶏むね肉 | 120〜150g |
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玉ネギ | 80g |
人参 | 30g |
ブナシメジ | 1/2パック |
生クリーム | 100cc |
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白ワイン(酒でも可) | 50〜80cc |
ブイヨン(水でも可) | 100cc |
カレー粉 | 小さじ1/2 |
塩・胡椒 | 適量 |
バター | 10g |
サラダ油 | 大さじ1/2 |
作り方
1 | 野菜は自由に切ってかまいませんが、今回は3ミリ角位のみじん切りにしました。 シメジは小房に分けておきます。 鶏むね肉は1枚で300gほどあると思いますので、2人前作る時はそのままで、1人前の時は半分程度にカットします。皮はお好みで使っても使わなくてもかまいません。 |
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2 | フライパンにバターとサラダ油を熱します。バターだけでも良いですが焦げやすいのでサラダ油を少し入れると焦げにくくなります。 バターが溶けて泡だってきたら肉を焼いていきます。 火加減は中火です。 |
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3 | 1分ほど焼いたら様子を見て、軽く焼き色が付いていたら裏返して同じ様に焼きます。 |
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4 | 両面焼けたら肉は一旦取り出して、同じフライパンで玉ネギと人参を炒めていきます。ここで一度軽く塩をします。 玉ネギが透き通って全体がしんなりしてきましたら、白ワインを入れ強火にしワインが半量以下になるまで煮詰めます。(ワインが無ければ酒でもかまいません。) |
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5 | ワインが煮詰まったら先ほどの鶏肉を戻し、ブイヨン(水でも可)とシメジを入れ蓋をしていちど弱めの中火で2〜3分程度煮たら最後に生クリームとカレー粉を入れて軽く煮立たせてから弱火にします。 肉が厚い場合は途中で上下返して万遍なく火が通る様にしてください。 むね肉は煮過ぎると美味しくありませんので、途中で竹串を刺してみて透明な汁が出てくれば火が通っていますから取り出して下さい。 |
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6 | 肉を取り出して粗熱が取れたら、食べやすい大きさにスライスしておきます。 残ったソースをお好みの濃度が付くまで煮詰めて、最後に塩・胡椒で味を調えたら先ほどの肉を器に盛り付け、ソースを掛けたら出来上がりです。 |
コメント
フリカッセは肉や魚をサッと焼いてから生クリームで軽く煮込んだ料理の事です。シチューの様に長く煮込まず手早く作れますしとても簡単な調理方法ですので、是非マスターしてください。シチューは沢山作った方が美味しいので大人数向けの調理法ですがフリカッセは、1〜2人分を作るのに丁度良い調理法です。
今回は鶏肉を使いますが、生クリームが濃厚なのでモモ肉ではなく、淡泊なむね肉と良く合います。他にサーモンや白身魚でも美味しく作れますし、豚肉やミンチでも美味しく出来ます。入れる野菜もお好みの物を使ってください。