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今日は嚥下機能が衰え気味でむせやすいお年寄りがご家庭にいらっしゃる場合に覚えていただきたい鍋料理のテクニックをご紹介します。

それは鍋の仕上げに山芋のとろろを入れる方法です。山芋のとろろを鍋が煮上がった所にそのまま投入してしばらく煮ると適度なトロミが付くのと、味も山芋の旨味がプラスされて美味しく食べられます。山芋はクセの無い味でどんな出汁にもよく合いますから、お年寄りがいらっしゃらないご家庭でも是非試してみて下さい。
また、山芋は古来「山薬(さんやく)」と呼ばれる滋養の高い食品ですから、滋養強壮の面でもおすすめです。

今回は冬場に美味しいブリと蕪を使って歯の悪い方にも食べやすい鍋にしてみました。

材料 : 2人分

調理時間目安 : 20分

レシピ

材料
ブリ 2切れ(約200g)
中1個(約200g)
春菊 半束
山芋とろろ 100〜120g
調味料
出汁 350〜400cc
醤油 大さじ2
みりん 大さじ2
大さじ2

作り方

1

蕪は葉を落とし櫛形に、ブリと春菊は食べやすい大きさに切っておきます。

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2

土鍋に出汁と調味料を全て入れ、蕪を入れて火に掛けます。

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3

沸騰したら弱火にし、そのまま蓋をして5分ほど煮ます。

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4

蕪に竹串がささる程度に軟らかくなったらブリを加え更に5分ほど煮てブリに火が通ったら山芋を入れます。

仕上げに春菊を入れたら完成です。

※とろろを入れるとハチミツ位のとろっとした出汁になりますので、鍋底が焦げやすくなります。火に掛けたまま具材を追加して食べる場合は弱火で時々かき混ぜながら煮て下さい。

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今回はシンプルな具材でご紹介しましたが、普通の寄せ鍋など色々な鍋料理にトロミ付けをする場合にとろろを使う事が出来ますし、さっぱりした煮物などにも応用の利く方法です。

水溶き片栗粉でトロミを付ける場合に比べ見た目が白く濁ってしまいますが、ご家庭では気にする必要ありませんし、具材と一緒にお汁も飲めばお年寄りに不足しがちなタンパク質を補うことも出来ます。