介護施設の入居を考えた時、食事について

今回は、ご自分やご家族が介護施設への入居を考えた時に、食事の面で知っておいて欲しいことをお話しします。

食事については施設の種類により大きく違いますので、今回は「自立」か悪くても「要支援」程度の方が利用する施設を想定してお話しします。

その場合施設の種類としては、有料老人ホームかサービス付き高齢者住宅がメインのチョイスとなるわけですが、これらの施設は比較的高額である事も多いので、自社の施設がいかに食事にこだわっているかを宣伝文句にしている事が多いです。

もちろん嘘を語っているわけではないでしょうから、専門の業者を入れてしっかりとした料理を出されていると思います。

ですので、特にこだわりがなければそれなりに毎日美味しく食事が出来るかと思いますが、個人的な嗜好に対してこだわりがある方はちょっとだけ注意が必要です。

例えば、健康に配慮して毎日必ず食べる食材がある方は、その習慣は諦めた方がいいかもしれません。

私がサービス付き高齢者住宅の厨房で働いていたときの話しです。

新しく入ってきたある入居者さんから納豆を毎朝提供してほしいとのご要望がありました。

その方は健康に配慮して、もう何十年も納豆を毎朝食べていたのでそれを続けたいとの事でした。

しかしこうした施設では、個別対応については「刻み」や「トロミ」などの身体機能の問題がある場合以外は受け付けないのが普通です。

私が働いていた施設もそうでした。毎回何十人分も食事を作るわけですから、それぞれの個人の嗜好を聞いて対応していたら収集が付かなくなることはおわかりいただけると思います。

今回の場合も個別に納豆を提供することはお断りしました。ところが、それだったら自分で納豆を用意すると言われます。

かなりこだわりがある様でしたが、これも実はダメなんです。

介護施設のレストランは、食中毒予防の観点から食材の持ち込みや持ち帰りは禁止されています。

誰かがこっそり持ち込んだ食材が食中毒菌に汚染されていた場合、被害が他の入居者さんにも及ぶ事もあり得ますし、逆にこっそり居室に持ち帰った料理をすぐに食べずに放置してから食べるなどされると、これも食中毒の原因になります。

そんなわけでこうした施設では食堂から食べ物を持ち出したり持ち込んだりすることに関しては全面的に禁止されているのが普通です。

納豆を例にあげましたが、ヨーグルトやアルコールなども習慣的に摂られることが多いので施設への入居を決める前にご自分やご家族の食事習慣について施設側と相談しておくことをおすすめします。

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