食べる量が減ってきたら

自宅で介護されている場合、段々と要介護度が上がってきて食べる量も減ってきた時に、それまでと同じ食事の内容では体力の維持が難しくなってきます。

液体やゼリーの栄養補助食品などもありますが、やはり基本は食事から栄養を摂ることになりますので、普段の食事にプラスすると栄養素を強化出来る食品をいくつかピックアップしてみました。

食事量が落ちてきたときに、まず一番不足しがちなのがタンパク質です。

「豆腐」「卵」「竹輪などの練り物」は高タンパクでありながら、普段の献立に簡単にプラスする事が出来ます。

例えば、野菜の煮物を作るなら練り物も一緒に炊き合わせるといいですし、ご飯は卵かけご飯にするなど工夫出来ます。豆腐も面倒なら潰して醤油をかけ、それをご飯に載せて食べてもいいと思います。

次にビタミンやミネラル類ですが、カルシウムについては乳製品が手軽ですが豆腐や葉物野菜にもそれなりに含まれています。柔らかい釜揚げシラスを振りかけ代わりにするのもおすすめです。

免疫力に関わるビタミンAやEなどの脂溶性ビタミンは卵やウナギに多いので、ウナギの蒲焼きを刻んで出汁で炊き卵でとじて丼にすれば効率良く摂取出来ます。

ビタミンB群やCは豚肉やジャガイモなどに多いですが、水溶性ビタミンなので煮汁に溶け出してしまいます。ですので例えば肉じゃがを豚肉で作ったとしたら、必ず煮汁も含めて全て食べるように気をつけて提供しましょう。

こんな風に普段の食事にちょっとした意識を加えるだけで栄養素を無駄にすること無く効率的に摂取出来ますし、普段から冷蔵庫にあるもので考える事が出来ますのでお金も余分にかかりません。

それから例え寝たきりであったとしてもカロリーをしっかり摂らないと痩せていってしまいます。

カロリーを増やすのはもっと簡単で、マヨネーズやバターなど油脂類を意識していれば普段の食事に効率的にプラス出来ます。

パンには必ずバターを付けるといいですし、高菜の漬物や沢庵漬けは小さく刻んでサラダ油やオリーブオイルで和えるとお年寄りには食べやすくなります。

ほうれん草を買ってきたら、お浸しではなくごま油を使ったナムルにすればカロリーアップが出来ます。

こんな風に少しの工夫と知識で低栄養を防ぐ事が出来ますし手間もかかりません。

是非普段の介護生活に取り入れてみて下さい。

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