魅惑的で困った加工食品

料理をされる方はおわかりかと思いますが、卵を使った料理というのはとても奥が深いと同時に難しいものです。

自分で目玉焼きを作る場合でも、ちょっと目を離した隙にイメージしていた状態より焼きすぎてしまった経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

これはプロでも同じ事で、シンプルな料理ほどダイレクトに結果が出てしまうので気が抜けません。

そうした調理現場のニーズを本当に上手にすくい上げて様々な加工食品を作り出すのが業務用食品関連のメーカーです。

特に卵を使った商品にはビックリするような商品が多くありまして、中でも一般の方はまずご存じないだろうと思われるのが「スクランブルエッグ」の完調品ではないでしょうか。

これはパックで冷凍の状態で納品されるのですが、これを温めるだけで理想的な半熟状態のトローリとしたスクランブルエッグが出来上がります。

調理師はただ温めるだけですし、味も美味しく、黙って出されたらこれが手作りではなく加工食品だとは誰も分からないと思います。

最近、街場のレストランなどでトローリとした半熟の卵がかかったオムライスがメニューにあるのを良く目にすると思いませんか?

本来、あんな風にトローリとした卵を上手に仕上げるには技術が必要ですし手間も掛かります。ですから忙しい街場のレストランでランチメニューに取り入れるのはかなり勇気がいります。

なのに、最近あちこちで見かけることが増えました。

つまり技術も手間もかからない、よく出来た加工食品が開発されたのでトローリ卵のオムライスを出す店が増えてきたという事です。

ただ、ここからが問題なのですが、このスクランブルエッグは卵なのにいくら加熱しても固くなりません。いつまでもトローリとした状態を保ちます。

フライパンで直に炒めてもトロリとしたまま固くなりません。

卵なんですから普通ではありえないですよね。どうして固まらないのかは私にも分かりません。

ただ、様々な添加物が入っている事だけは確かです。

スクランブルエッグだけではなく、目玉焼きもあります。

主な用途はハンバーガーやサンドイッチですので、これをそのまま食べたり目にすることはないと思いますが、使う方はいちいち卵を焼く必要がないのでとても助かります。ただ、これも卵のようで卵でないような不思議な状態の目玉焼きです。

メーカーの企業努力で良い商品が出てくるのは大歓迎なのですが、モノが食べるものだけに、ちょっとした気味悪さを感じてしまうのは私だけはないと思いますがいかがですか?

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