老人ホームでも小松菜はよく使われますが、繊維質な食感が歯の悪いお年寄りには敬遠されます。歯の悪い方に提供する場合には、煮る時間を長く取って柔らかく仕上げる事と細かく刻んで煮るなど工夫をしましょう。嚥下の悪い方に提供する場合は、サワラと野菜を盛り付けたら、鍋に残った煮汁に片栗粉でトロミ付けして餡かけ風にすると食べやすくなります。濃い味付けではありませんので、とろみ付けした煮汁を掛けても問題無く召し上がっていただけます。
サワラと小松菜のサッパリ煮
作り方
1 | 小松菜は洗って5センチ長さに切りそろえます。この時に軸の部分と葉の部分を分けておきましょう。 |
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2 | 鍋に煮汁の材料を全て入れたら、サワラの切り身を入れ灯を付けます。煮汁を沸かしてからサワラを入れても良いですが、熱い煮汁に魚を入れると皮が破れたり身が割れたりする事がありますので火を付ける前に入れる事で仕上がりがキレイになります。 |
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3 | 煮立ってきたら小松菜の軸の部分から鍋の空いた場所に入れて行きます。軸を入れ終えたら最後に葉の部分を魚の身の上にかぶせる感じで入れます。葉を落とし蓋の代わりにするイメージです。火加減は強めの中火です。 |
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4 | そのまま5分程煮て、小松菜が良い感じに柔らかく煮えたら完成です。スダチなどがあれば添えて下さい。 |
コメント
サワラは加熱しても身が硬くなりにくいのでお年寄りを意識した献立にも使いやすい魚です。今回ご紹介する小松菜との炊き合わせは、忙しい時などに別で野菜料理を作らなくても済みますからちょっと覚えておくと便利です。普通の煮魚の様に甘辛くて濃い味つけにせず、野菜と一緒にサッパリと仕上げます。とても簡単で手早く出来ますし、薄味ですが冷めても美味しくいただけます。お試し下さい。