以前話題になりましたが、法律が改正されて個人で漬物を作って道の駅などで販売する事が難しくなりました。
販売の許可を得るためには色々な設備を揃える必要があり、個人のレベルではそんなお金が用意出来ないのである程度の規模でやっている人でないと無理になってしまったからです。
霞ヶ関の頭のいい人達が考える事は中々理解に苦しむのですが、もう道の駅や道路脇の野菜直売所などで「おばあちゃんの手作りお漬物」を買うことが出来なくなったわけです。
決まってしまった以上それに違反すると罰せられます。
だからというわけでもないのですが、私もここの所は自宅で漬物を作るようにしています。
夏場のぬか漬けは、もう随分前から続けているのですが冬場には葉物野菜の塩漬けを去年くらいから継続的に漬けています。
葉物といってもこの時期からはほとんどが白菜の塩漬けです。
スーパーで葉物野菜の漬物を買おうとすると、白菜に限らず大量の添加物が入ったものしか売っていないので、毎日食べる漬物の場合ちょっと気になってしまいます。
それで自宅で漬けるようになったのですが、一度こうした塩だけで漬けた味に馴染んでしまうと、スーパーの添加物漬物の味が何だかおかしなものに感じるようになります。
私の母や祖母などは、漬物を作る際には塩加減など全て目分量で作っていた様に思うのですが私の場合は買ってきた野菜の重さを量って、必ず3〜4%程度の塩で漬けるようにしています。
漬け込む材料は、野菜と塩それに昆布と鷹の爪だけなのですが、ここに酢を少し加えます。
塩漬けの場合、野菜から水が上がってこないと全体がうまく漬からないのですが、最初に酢を適当に投入しておくと水の上がりが良い様に思います。
塩は計るくせに酢はいつも適当に上からドボッと掛けたら重しをしてお終いです。
これで白菜の場合だと、だいたい3日目くらいから浅漬けの味が楽しめるようになり、そのまま1週間から10日程度で一回量を食べきってしまいます。
その時の気温の状態で発酵が進みすぎたりもするので、途中で様子を見て漬けるのをやめて冷蔵庫に保存したりもします。
私が暮らす都会の集合住宅というのは、漬物を漬けるのにあまり適した環境ではないのですが、冷蔵庫をうまく活用しながら工夫して漬けています。
そんなわけで今年も既に白菜を何度も漬けて楽しんでいるのですが、市販のものに比べて不思議と沢山食べられますし、沢山食べても市販品を買うよりもずっと安く付きます。
良いことずくめの自家製漬物ですが、最初に塩を計って漬ければ失敗はありません。
漬け込みに要する時間も慣れれば10分かかりません。
今まで漬物など漬けたことがないという方がいらっしゃいましたら、是非ご自分でもやってみることをおすすめします。