カレーライスは介護食です

何度か記事にしていますが、お年寄りが食べやすいお料理の条件というのは「柔らかく、しっとり仕上がった、喉越しの良い」お料理です。

歳を取ると多くの方は「歯が悪くなり」「唾液の分泌量が減り」「飲み込みが悪く」なります。

つまり硬い物が食べられなくなり、口の中の水分を持って行く様な乾いた物も唾液が出てこないので食べづらい。唾液が出ないという事は、食べ物が口の中で散らばったまま飲み込むこととなり、喉のあたりで引っかかりやすくなるわけです。

で、今回の記事のタイトルにある「カレーライス」ですが、まさに理想的な「介護食」の条件を満たしていることにお気づきでしょうか。

硬くて食べにくいカレーがあったとしたら、それはまだ煮込み不足で完成していないだけですし、パサパサで食べにくいカレーも見た事ありません。

喉に引っかかってどうしようも無い、といったカレーも寡聞にして知りません。

カレーライスは飲み物だと言う人がいるくらいですから、ツルツルと喉を通過していくのがカレーライスという食べ物です。

更に良いのは、カレーの「刺激」がお年寄りの食欲も刺激してくれる事です。

お年寄りが要介護やフレイルにならない為に気をつけなければならない事は、体重を落とさない事と筋肉量を維持する事です。

その為には、普段の食事でしっかりとカロリーを摂り、タンパク質を摂ることですが、年齢と伴に食が細くなることも事実です。

そんな時にスパイシーな食べ物は食欲を刺激して食べる量を増やしてくれます。

つまり「柔らかく、しっとり仕上がった、喉越しの良い」お料理に、時々「スパイシー」を追加すると目先も変わって食欲増進にも役立つわけです。

そうした視点で献立を考えた時にすぐに出てくるメニューをいくつかあげてみます。

例えば「麻婆豆腐」。これも柔らかくしっとりしていて喉越しが良く、そしてスパイシーです。カレーの様にご飯にかけて麻婆丼にしてもいいですし、豆腐と挽肉でタンパク質も豊富です。

それと韓国風の丼物も同じ要素を持っているメニューと言えます。ビビンバ丼などがすぐに思い浮かびますが、コチュジャンとごま油を効かせたタレに柔らかい刺身やしっかり茹でた人参やほうれん草を絡ませてご飯にのせ、温泉卵も追加してかき混ぜて食べるとバランスの良い主食になります。

毎日介護生活をする中で、大きな負担になるのが料理作りです。

毎日三食違うメニューを考えるのも大変です。

今日の記事は、そうした時にちょっとした参考にしていただけたらと思い書いてみました。

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