酒飲みの塩加減

今日はいつもの介護や介護食の話しから離れた話題です。

一般的に酒の肴というと、ちょっと塩味の効いた味付けをイメージするのではないでしょうか。
こうしたイメージは塩をちびちび舐めながら何も食べずに酒だけをぐいぐい飲む酒豪のイメージから来たのかもしれません。
しかし実際にはあまり濃い味付けの料理は酒の肴には向きません。
特に日本酒と一緒に食べる料理は味付けが濃いと酒の味が分からなくなるのでなるべく避けたいものです。
私もお酒は大好きで、ほぼ毎日何かしらのアルコールを口にしますが、特に日本酒は味付けの濃い料理とは相性が悪く感じます。
その事と関連して気付いたことがあるのですが、日本人は昔から塩分を摂りすぎだと言われます。
主食がごはんで何でも醤油で味付けするし、味噌汁も漬け物も塩分を多く含むので和食中心だとどうしても摂りすぎになるといった事なんですが、そうした食生活の中で生まれてきたのが日本酒だという所に天の配剤といいますか、自然の素晴らしさを感じます。
日本酒を飲んでいれば、自然と塩辛いものを食べる量が減っていきます。
うまく出来ているなと思います。

そこで今日は、日本酒にも合う烏賊の塩辛の最も簡単な作り方をご紹介します。
仕上がりはなんと言っても烏賊の鮮度に左右されますので、新鮮なスルメイカが手に入ったときは是非やってみてください。
まず烏賊の胴を包丁で割き、中の肝を取り出します。
そして慎重に肝から墨袋をはずしてください。
墨袋をはずした肝をタッパーなどの容器に入れ、上から塩をドバッとなにも考えずに沢山振りましょう。
塩は出来れば漬け物に使うような粗塩が良いですね。量は本当になにも考えずにどっさり使って結構です。
肝の方はこれでおしまい。
残った身の方は、足の吸盤をこそげ落とし、胴も一緒に食べやすい大きさに刻んでおきましょう。
刻んだ身の方は、肝とは別の容器に入れ、日本酒か焼酎を少し回しかけます。
身の下処理もこれでおしまい。
それぞれを冷蔵庫で丸一日寝かせて下さい。
翌日、肝が塩の中で余分な水分を出して縮んでいるかと思います。
その肝を周りに付いている塩をざっくり払い落として取り出します。
あとは酒を振って寝かせた身の方に取り出した肝を皮を破って潰しながら混ぜ込めば出来上がりです。
すぐに食べればお刺身の肝和えの様な味を楽しめますし、そのまま冷蔵庫で寝かせれば熟成した味も楽しめます。
肝にしみこんだ塩分だけで特に後から塩を加えなくても、丁度良い、薄味の日本酒にも合う塩辛が出来上がります。

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